新型レンジローバー オールアルミの異次元
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:ジャガー・ランドローバー・ジャパン
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:ジャガー・ランドローバー・ジャパン
いまや世の中には数多くのプレミアムSUVが存在するが、レンジローバーは別格だ。単純に価格だけを眺めれば、レンジローバーより高いSUVはある。にもかかわらずレンジローバーが特別であり続けているのは、歴史に裏打ちされた重みがあるからに他ならない。
1970年に初代がデビューして以来、レンジローバーは数々のストーリーを作り出してきた。南北アメリカ大陸縦断に成功したタフなレンジローバー。現代彫刻の傑作としてルーブル美術館に展示された美しきレンジローバー。エリザベス女王が妹である故マーガレット王女の結婚式に参列する際に乗っていた高貴なレンジローバー。そういった歴史的シーンが人々の記憶に積み重なり、レンジローバーのステイタスはいつしか他のSUVが決して及ばない高みにまで引き上げられていったのだ。
もちろん、そういった歴史を作り出した背景には商品としての高い実力が存在する。なかでも重要なキーになったのがオフロード性能の高さだ。オンロード性能重視のSUVが増えるなか、歴代レンジローバーは頑なに超一級のオフロード性能を守り続けてきた。また、上質なレザーを完璧な縫製で仕上げたシートや見事な仕上げのウッドパネルなど、英国流クラフトマンシップへの強いこだわりも多くのファンを獲得した理由だ。そこには「生活用具を芸術品の域まで高める」というイギリスのクラフトマンシップ魂が強く息づいている。
そんなレンジローバーがフルモデルチェンジを受け4代目へと進化した。まずは驚くべき進化内容のアウトラインからレポートを始めよう。
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